今週火曜日、我が師のひとりであるMaria Kirstenが永眠しました。
私がMariaに出会ったのは2010年。RYT200講座@Byron Yoga Centreでした。彼女の解説はとても明解で、そしてインストラクターとして生徒さんに伝えるときの要点まで捉えた素晴らしいものでした。ヨガクラスを受けている人には筋肉の名前や小難しい解説はいらない。このポーズをするとなぜ良いのか、日常生活のどんな場面に役立つのか、そんなことを伝えて興味を持たせてあげ、継続させるモチベーションを保たせてあげることが大切だと教えてくれました。そして時には一緒に楽しく踊ればいいのよ❤️っと、TTの最中に踊ったこともあります。
2010年に出会ってから、2013年のRYT500、2014年のヨガセラピー、2015年のシニアヨガ講座とMariaの知識を与えてもらいました。初めて会った時から知識量や指導力に圧倒されていましたが、会うたびにパワーアップしていく姿に毎回驚かされました。2015年に会った時には、今、大学に通っていて作業療法士になる勉強をしている、と話していて、単位をとるために急いでオーストラリアに帰らなければいけないの、っと講座が終わってすぐ帰国していったのを覚えています。
その後、医療の現場に作業療法士として入り、さらにヨガを多くの人に役立てたいと活躍していたマリア。日本での講座もメンタルヘルスのためのヨガなどバリエーションが増え、いつか受けたいと思っていました。それがもう叶わないのかと思うと残念でなりません。
私が最後にMariaに会ったのは2017年。結婚して愛知に戻ってくることを決めていたので、Mariaが来日してもそうそうは会いにいけなくなると思い、当時近所にあったオハナスマイルの駒沢スタジオで開催されていたMariaの講座の休み時間を狙って会いに行きました。結婚の報告を喜んでくれ、その時にしてくれたBig Hugが忘れられません。
昨年、コロナのおかげ?でオンラインクラスがあってその時に姿を見ることができ、その時は元気だったので本当に信じられません。12月に癌であることを告白し、1月に手術、その後病院での様子やリハリビの様子を動画で投稿しつつ、「I’m OK」と言っていたマリア。私はてっきり動画を投稿する余裕があるから快方に向かうリハビリをしているのだと思っていました。2月にはプラクティス動画もUPし、クラスにも復帰すると書かれていましたが、4月に入ってまたクラスから離脱していたようです。。今思えば、「I’m OK」とは全てを受け入れ、自分に残された時間を精一杯生きる覚悟ができたという意味の「大丈夫」だったんだと思います。プラクティス動画もできる限り残していきたい、そんな思いだったんでしょう。いかにも彼女らしい、みんなには心配をさせないような気遣いも含めた潔さです。
進行の早い珍しい癌だったそうで、こんなに早くお別れが来るなんて思ってもいませんでした。最後まで生き様を見せてくれた彼女を改めて尊敬します。今はただ寂しいけれど、彼女に出会えた、彼女から学べた奇跡に感謝し、与えてもらったものを大切に伝えていきたいと思います。
Rest In Peace… Thank you Maria. I miss you. I love you.